グアテマラから戻ってきました。いつものことながら、ロスから日本までの12時間は、本当に苦痛です。私は、世の中の流れに逆らって、未だに喫煙を続けているから。今の世の中、喫煙家は肩身の狭い思いをさせられるのだけど、もうこれは流行だから仕方がないと諦めるしかない。そう、単に流行なんですよ。
日本に帰ってくると、バレボール・ワールドカップが行われていた。もう、毎晩、感動、感動。
世界ランキング11位の日本女子は、最終的に5位だったけど、本当によく頑張った。圧巻は韓国戦、ポーランド戦、キューバ戦。アナウンサーが感涙してインタビューが出来ないという珍事に納得できるほど、私自身も自然に涙が出てきてしまった。
5位・・・。本当によくやったといえる成績なんだけど・・・。やっぱり、言わずにいられない。「本当にベストメンバーで戦った結果なのか?」という疑問。
今回の全日本メンバーの目玉は、大山、栗原という将来の日本を担う若い世代で、彼女たちに経験を積ませることが非常に重要なことだったのも事実だが・・・。
私も監督を経験したから、監督の立場は十分判っている。選手起用に関しては、勝てば官軍、負ければ必ず批判される。しかし、しかし、バレーに関して素人の私には全く理解できない選手起用であった。
あの劇的な韓国戦、キューバ戦。その2戦でMVPの活躍をした佐々木選手は、この2戦と最終戦の中国では既に勝敗が決まったと思われる第3ゲームに起用されただけ。その大会においてラッキーボーイ的な見せる選手が必ずいるもの。その大会で絶好調という選手が必ずいるもの。そういう選手を起用してこそ、勝利を呼び込むことが出来るものです。
何故、他の重要な試合に佐々木選手を起用しなかったのでしょうか。結果論とは言え、佐々木選手を起用していれば勝てる試合があったのではないか。
気になるのは、佐々木選手が出場している試合において、何度ものタイムアウトの間、監督は一度も佐々木選手を見ていなかった。監督は一度も佐々木選手に声をかけていなかった。
佐々木選手は、ほとんどの試合に出場気合いを与えられず、その間、ベンチでくさらずに戦う意識を失わず、そして与えられた少ない機会に持てる以上の力を発揮した。しかし、監督から、大会終了後の公の席で、佐々木選手をねぎらう言葉は一度も聞かれなかった。
監督は、勝つためには何をやっても許されるのだが、唯一、やってはいけないことは、私情を挟むことであろう。
橋爪 欣彌 2003/11/16 at Nagoya