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──石村社長は、インターネットビジネス全般に対して、どのように考えていらっしゃいますか。
インターネットのサービスは5つあると思います。一番リスクがあるけれど儲かる所と、誰でも参加できるけれど一番競争が激しくて熾烈な所。あとその間に3段階あります。当社は一番真ん中の仕事をしています。
下のほうは莫大なお金がかかるので、当社ではやっていません。レイヤー2で数千億、レイヤー1だと数兆円かかります。レイヤー4・レイヤー5に手を出すと、顧客の仕事をとってしまうことになるのでやりません。
当社には、まったく取引のない会社から「お宅のパンフレットを100部送って欲しい。」という電話が、よくかかってきます。なぜかというと、その会社の営業マンが、それを持って顧客の所に行って、「これを使えば月6千円ですから、Eコマースやりましょうよ。ホームページは私が作ります。」と売り込むネタにするのです。それでその会社は百万円くらいの利益を得て、当社は毎月6千円の継続的な収益を得るわけです。ですから当社がホームページを作ってしまうと営業してくれる所がなくなってしまうので、上のほうの仕事はやりません。
今までインターネットビジネスは儲からない、ITはバブルだと言われていましたが、それは当たり前だと思います。なぜなら今までは消費者の市場がなかったからです。
当社はあくまで事業者に対するインフラ屋です。彼等は線は手に入れた、次に手にいれるのは箱とか場所だと思います。
今度消費者市場ができあがった、事業者市場もできてその箱を中心に取引ができるようになったとすると、そこで派生してくるのが流通インフラです。それが、わかりやすい言葉でいうとEコマース、これが成立すると思うのです。
当社でいうとサイトサーブという商品がこれにあたって、これが収益源です。Eコマースのストアツールは先ほど言いました通り赤字ですが、いずれはこれも収益源になるだろうと考えています。マーケティングというのはその先だと考えていて、当社は今、この辺の仕事をしています。
──御社に依頼してくる方々はおそらくパソコンやインターネットについてほとんど知識がないと思います。自分たちには常識としか思えないような用語も使い方も知らない方々に対して、どういう風に対応していらっしゃいますか?
どうしても自分たちはわかっている立場なので、わかっているという対応をしてしまいます。それが一番むずかしい所です。昨年「サポート日本一を目指そう」というスローガンをあげて、メールではなく電話で対応するようにしました。お客様からメールがきても、「電話でもいいですか?」と、電話で返事をするよう心がけました。こちら側としてはメールのほうがラクなのですが、電話のほうが誤解がなくなるし、コミュニケーションもとれます。
──石村社長は今までこの業界で仕事をされてきているわけですが、西さんと孫さんの事はどう思われていますか。
そうですね。どちらも後光がさしていると感じています。西さんとは同じアスキーで仕事をしていたのですが、私が入社した16年前に、「おまえ、ADSLって知ってるか?」と言われました。「なんですか?」と聞くと、「アシンメトリックやで、非対称やで、すごいだろう。わかるか、おまえ、この意味。」と言うのです。なんの事かさっぱりわかりませんでしたが、16年前に「非対称で通信
するのがすごい」ということに気がついていたのです。それくらいインターネッ トやコンピュータを使うのがすごい人です。ただ言い換えると、何でもやること
が早すぎてしまい、だからうまく商売にならなかったのだと思います。
それとは逆に、孫さんはある素材を調理するのが天才的な方だと感じています。 インターネットビジネスは今後3年半で10倍に伸びると予想されていますが、
孫さんがいなかったら、こんなに早くはならなかったと思います。
──御社の社風はどのような感じでしょうか。
昨年の夏くらいまでは全員が毎日終電で帰宅するくらい働いていたのですが、「これはちょっとまずいな。」と思い、早く帰るように心がけるようになりました。というのは、「世の中の変化に気がついていない」ということに気がついたのです。今まで忙しすぎて、どんなものが流行っているか、世間の人がどんな事に関心をもっているか、ということに気がついてませんでした。そのため昨年の9月から「水曜ノー残業デー」というを作りました。最初はいろいろ大変でしたが、最近ようやく定着してきました。
──石村社長ご自身、そしてEストアーの将来の夢・展望がありましたらお聞かせください。
会社としての夢というか展望は、できるだけインターネットから遠ざかりたいと 思っています。今も、たまたま売っているものがインターネット的な商品だとい
うだけで、やっている事は運営代行業というサービス業です。ですから、あまり インターネットとか機械を表にださずやっていきたいと思っています。
よくASPはアプリケーションサービスプロバイダーといいますが、おそらく 多くの失敗しているASPはアプリケーションプロバイダーになっていると思う
のです。成功されている所を見ると、皆サービスプロバイダーです。ですからサ ービスをプロバイドしなければいけないと感じています。
あと個人的な夢としては、たくさん儲けて発展途上国などの貧困層のために使 いたい、という思いがあります。世界中の人が皆幸せになれるように、というと
かっこよすぎますが、思いっきり稼いで、それを有効に使いたいと思っています。 たくさん儲けて自分が金持ちになるより、そのほうがより面白い人生が送れそうだと思うからです。
──「とにかく仕事が忙しくて大変だけど、その大変さが楽しい」と、おっしゃるいう石村社長らしい夢ですね。本日はどうもありがとうございました。
| 株式会社イーストアー 会社概要 |
| 会社名 |
株式会社イーストアー
(Eストアー/Estore corporation.) |
| 資本金 |
4億1,442万円 |
| 代表者 |
代表取締役 石村 賢一(いしむら けんいち) |
| 事業内容 |
サーバ事業
各種ネットワークサービスの企画、設計、開発、運用、コンサルテーション。
当社システムならびにサービスの、販売、卸売、代理店販売、OEM供給、ライセンス。 |
| 会社設立 |
1999年 2月 17日 |
| URL |
http://www.estore.co.jp/ |
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